「様々なオンラインコンテンツやサポートが充実」
フランコ ブテラさん(Franco Butera/アルゼンチン・ブエノスアイレス)
国立ラプラタ大学の日本語教育センターで1年半ほど日本語を勉強しているというフランコさん。外国語を勉強するなら何か目新しいものを、と思い日本語を選んだそうですが、今では深い魅力を感じ、日本語の勉強を楽しんでいるそうです。
-『まるごと』を使って日本語を勉強した印象はいかがですか?
できるだけ早く基本的な会話力を身につけたい学習者にとって、『まるごと』の入門レベルはとても役に立ちます。日々の会話にフォーカスがあるのは、この教科書の長所の一つだと思いますが、おかげでことばを学ぶのが楽しく、生き生きとした経験になっています。
-『まるごと』のどんなところが良いと思いますか?
大きなメリットの一つは様々なオンラインコンテンツやサポートで、日本語を勉強したい人は誰でも利用できます。教科書の内容を補足するコンテンツからスマホのアプリまで、日本語の勉強に役立つ教材を幅広く提供してくれています。
-『まるごと』で学んだ成果が発揮できたエピソードがあれば教えてください。
『まるごと』で学んだ成果が発揮できたエピソードが2つあります。
日本語の勉強を始めて一年目に、先生からアルゼンチンの日本語日本文化センターで開催されるスピーチコンテストに参加してはどうかと勧められました。『まるごと』コースで会話を重点的に勉強したおかげで、非常に良い結果を出すことができました。自然な発音を身につけるのにもとても役に立ったと思います。
二つ目のエピソードは、フォーマルなものではありませんが、私にとってはとても大切な出来事です。実家の近くに住んでいる日本人の家族が、私が日本語を勉強していると知り、家へ招待してくれました。『まるごと』で自己紹介のしかたや仕事、趣味などについての会話を経験していたおかげで満足のいくやり取りができました。
-日本語で好きなことばは何ですか?その理由も教えてください。
スペイン語に直訳できない、日本人独特の考え方を反映したことばが一番魅力的だと思います。例えば「木漏れ日」、「居留守」のような言葉です。それ以外には「しょうがない」、「お願いします」のような日常的によく使われるけれど、他の言語に訳しにくい言葉も好きです。ですが、一番好きなのは、私のことをよく表していると思う「積ん読(つんどく)」という言葉です。私は本が大好きで、読むひまもないのによく本を買ってしまいますから。
-日本語を使って今後やってみたいことがあれば教えてください。
私は哲学を専攻しているので、日本語学習の一つの目的として東洋哲学の研究に挑戦してみたいです。私だけではなく、他の学生にとってもとても関心の高いテーマです。ですが、残念ながらこの分野のスペイン語文献は限られていて、専門の教授もいないため、大学のカリキュラムには入っていないんです。