「文法はまず説明ではなく、気づきを促す設計」

コントレラス ポソ パオラ アンドレアさん(Contreras Posso Paola Andrea/コロンビア・カリ)

コロンビア日系人協会付属日本語学校日本語センター光園で日本語を勉強しているアンドレアさん。小さなころからアニメを見たりアニメソングを聴いたりして、少しずつ自然に日本語を覚えていったそうですが、光園での学習を通じ、これまでに得た日本語の知識を再構築することができているそうです。

-『まるごと』を使って日本語を勉強した印象はいかがですか?

特に、日本語を学び始めたばかりの人にとっては、日本語の文法を体系的に、かつ分かりやすく学べる教材だと思います。さらに、漢字を徐々にふりがななしで読めるように練習するので、たくさん読んだり、辞書で調べたりしようとするモチベーションになるし、自信をもって会話することにもつながります。音声素材も、日本語の通常の発音やスピードに慣れるのにとても役に立ちました。

-『まるごと』のどんなところが良いと思いますか?

まず文法説明があるのではなくて、ことばを実際に使ってみて気づく、という方法になっているのがとても良いです。個人的には読むことにもう少し時間をかけたほうがいいと思っています。声に出して読むと、より良い発音を早く身につけるのに役立つと思いますから。

-『まるごと』で学んだ成果が発揮できたエピソードがあれば教えてください。

2016年に2回連続でスピーチコンテストに参加したとき、正確かつ素早くスピーチ原稿を書くことができました。しかも、頭の中ではまず日本語で考え、それからスペイン語で、という流れになっていました。普通は反対になると思うので、とても興味深かったです。さらに、スピーチコンテストで話しているとき、『まるごと』で会話を練習していたおかげで、それぞれの単語を自信を持って話すことができました。

-日本語を使って今後やってみたいことがあれば教えてください。

できたら近い将来、家族と友達と日本に行きたいです。私の仕事はグラフィックデザイナーで、将来、広告プランナーになりたいと思っています。幼いころからあこがれていて、自分の人生に影響を与えた国についてもっと知りたいし、私が日本の文化、歴史、人々から学んだことをみんなにも紹介したいです。
まだどういう形でできるかはっきりわかりませんが、私にとって日本語は人生にも、仕事にもとても大切なので、日本語の学習を通じて学んだことや、外国語を学ぶことの大切さを発信していきたいと思っています。