「日本語で自分自身をどう表現するか学びました」
アンドレス イバニェスさん(Andres Ibanez/スペイン・マドリード)
日本語のひびきや見た目の美しさにひかれ、独学で勉強を始めたというアンドレスさん。漢字が大好きで、高校時代にはノートを取るのに漢字を活用していたそうです。マドリード日本文化センターでJF講座が開講されてから、ずっと「まるごとコース」を受講してきました。
-『まるごと』を使って日本語を勉強した印象はいかがですか?
『まるごと』はコミュニケーションの方法がきちんと学べるとても良い学習システムだと思います。実践的なスキルが身につきますし、基本的な文型から複雑な文型へととてもうまく進行します。様々なトピックが扱われていて、それらが学習する文法や語いと関連しているところがとても気に入っています。日本語で話す自信がつきましたし、周囲の日本語がわかるだけでなく、前より気楽にコミュニケーションを取ろうとするようになりました。話したり書いたりが上手になるのは『まるごと』ならではだと思います。
-『まるごと』のどんなところが良いと思いますか?
まず、楽しいし、授業についていくのも楽です。1日目から実践的で役に立つ表現が学べますし、しっかりとした言語知識の基礎も築けます。『まるごと』だと他の教科書を使うより日常の生きた日本語をとても速く学ぶことができます。また、聞いたり読んだりするものを理解するだけでなく、日本語で自分自身をどう表現するかを学びました。
-日本語を使って今後やってみたいことがあれば教えてください。
将来、日本語を使って仕事がしたいです。原語で楽しめたらおもしろいだろうなぁという本や映画もたくさんあります。漢検2級に合格するまで漢字の勉強も続けたいですし、日本人の友人ももっとたくさん作りたいです。
「文法の正しさよりメッセージが伝わるかどうかにフォーカス」
ホセ レマさん(Jose Lema/スペイン・マドリード)
大学時代、日本人留学生との出会いがきっかけで初めて日本を訪問し、もっと日本について知りたいと日本語の勉強を始めたホセさん。今も弁護士として働くかたわら、日本語の学習を続けています。
-『まるごと』のどんなところが良いと思いますか?
『まるごと』は日常の場面と、そういった場面で必要な語いや文法を学ぶことを重視していて、とても実践的なアプローチになっていると思います。なので、買い物や友達と会う、道を聞くといったよくある場面を乗り切ることができるようになるのに『まるごと』はとても役に立ちます。
それぞれの課の場面に合うように、文法や語いがうまく選ばれています。また、練習では過去に学んだトピックやコンセプトがくり返し出てくるので、学んだことが応用できる場面もイメージできます。
『まるごと』の最大の利点は、抽象的で理論的な説明を避け、まず実際の場面から始めようとするところだと思います。なので、学習者は文法が正しいかどうかではなく、メッセージが伝わるかどうかに集中して、日本語をできるだけ早く使おうとする自信がつきます。
-『まるごと』で学んだ成果が発揮できたエピソードがあれば教えてください。
2016年の夏に日本を訪れた時、東京の地下鉄や大阪の道頓堀などで、何度も道に迷いました。ですが、『まるごと』で学んだことを使って道を聞いたり助けを求めたりすることができるとわかっていたので、それほど心配しませんでした。ある時、泊まっていた市内に戻る終電を逃してしまい、駅員に他の手段がないか聞かなければなりませんでした。宿泊先の近くまで行く別の電車があるとわかり、その後はタクシーに乗って運転手に宿泊先までの行き方を説明しました。難しかったですが、『まるごと』で学んでいたおかげで、迷子になるはずがないという自信を持つことができました。
-日本語を使って今後やってみたいことがあれば教えてください。
スペインで弁護士として働いており、仕事上は学んだ日本語を使うチャンスがほぼありません。ですが、理想をいえば、スペインにいる日本人顧客の法律問題に対し、日本語で解決のお手伝いができればと思っています。 それ以外では、世界中にいる日本人の友人や学生と交流したいですし、日本やその風習についての知識をさらに深めたいです。